2021年9月22日水曜日

小中全国大会20210918・詳細~SHIO監督レポート~


 保護者、監督の両面で来年以降の参考になるよう報告します。


[前日]

・オリンピック開催により今年は、夏休み中の開催ではないため、子供の授業のあと湘南新宿ラインで高崎へ向かいました。例年は団体行動ですが今年は個々に移動です。

・高崎アーバンホテルへチェックインのあとミーティングで大会当日の進行、注意、勝つための最終指摘などの確認を行いました。恒例の飲食店での決起集会はありません。

・監督は当日の進行表、コート、対戦表、作戦などを頭に叩き込みます。




[当日]

試合前)

・コロナ禍の本大会は、1日目:小学生低学年が午前、午後が高学年で団体・個人戦が行われました。例年の場合、1日目:団体戦と個人戦の一部、2日目に個人戦なので、2日間早朝からフル稼働となります。

・12:00開場に向け、当日移動のアヤと11:00に高崎アリーナの2階入口で合流します。ちなみにホテルから徒歩8分で荷物も預けられ、駅から徒歩2分で便利でした。

・受付待ちとウォーミングアップの二手に分かれます。雨除け天井構造は助かりますが、小規模開催とはいえアップ場所は一杯です。主将ステがアヤの緊張をほぐしながらひと汗かきました。


・列に並び早々に練習会場のサブアリーナに向かいます。中央に陣取り団体形を始め、強化稽古中の先生方の指摘メモを選手へ伝えることを徹底しました。

・10分も経過すると場所の争奪戦で、通常開催だったらとゾッとしましたが並んだお陰で形は予定通り終了。思い起せば、通常開催時は入れなく廊下でやっていました。練習場所は角がお勧めです。

・組手は場所を取りませんので順調でした。ここも先生方の指摘メモの通りにおこないました。その間に監督は相手の団体・選手の調査ですが、相手が見つかりません。練習場外でアップしていたと思われます。

・予定の集合時間が過ぎても一向にアナウンスがありません。観覧席と情報交換してましたが双方に情報が入っておらず、先の見えない状態に選手達も不安な表情を浮かべます。

・1時間遅れでの試合開始連絡と同時にコート集合が伝えられ、慌ただしくコートへ向かいました。


団体戦)

・相手は背丈の大きな選手ばかりでした。間もなく、先鋒・中堅・大将の順番の記入を、瞬く間に試合開始でした。


・先鋒のステは実に落ち着いていました。相手選手の動きは簡単に勝たせてくれそうではありませんでしたが、得意の出合い中段逆突きを決めます。稽古中に何度も見た宝刀です。再び出合いの中段逆突きであっさり勝利。安堵のため息です。




・中堅のレイは心配したガチガチ状態は解消。相手の背丈は少し小さく逆体。先制しますが、猛攻にも応戦し、攻めずに守り切ることを教えていなかったことを後悔。恐れていた顔面ヒットで警告、結局、判定負け。落胆です。


・大将のアヤも冷静です。相手は小6にしては背が高い黒帯。練習中は得意の刻み逆突きを引手を意識した猛特訓で頑張りました。とても怖かったと思いますが前にでて技を出していました。負けましたが糧になるでしょう。



・形合わせをした練習場では、いい出来栄えで主将ステも胸を張っていると、スノ先生から大至急コート集合するよう連絡が来ました。大慌てでコートへ行くと予選3チームの1チームが演武終了したところでした。練習場が空いていた訳です。


・これまた、ホカホカ状態で臨めたお陰か決勝進出です。組手後はあまり感情を出さなかった3人も大喜びでした。そこへアヤの所属支部のタナ師範が駆けつけ、お祝いの言葉に加え、ステに個人形コートへ行くよう伝えられました。

・個人形未アップのため監督は顔が青ざめます。最寄りの空きコートで平安形を二段からアップ開始です。ステ12挙動目をド忘れし止まってます。座るよう会場アナウンスがありましたが、コート袖で鉄騎まで通して決勝開始。

・団体戦の決勝では3選手は間近で他団体を見て先生方の指摘の真意を学び取ったことと思います。3位決定戦の実施が決まると、ステと監督は2選手を残して個人戦形コートへドタバタ移動です。


個人戦)

・コートへ辿りつくやいなや、試合開始。幸運にも1、2回戦は不戦勝のためコート袖でアップしながら順番を待ち、満を持しての対戦です。

・1つ勝てばベスト8というプレッシャーでつぶされそうな場面、やはりステは冷静。指定された形は奇しくも「平安二段」。堂々とした形を打ちましたが、初戦から勝ち上がった勢いの差か敗退。終わった後も、表情を変えません。



・戻った練習場でステはすぐに組手のアップを希望し、レイを相手に最終調整。男子招集とともに練習場から一気に人がいなくなり、またしてもコートへ走ります。

・試合は始まっていましたが、出番が遅かったため出場を許可されました。ステの冷静は変わりませんが、目つき鋭くなりギアが切り替わった印象を受けました。

・初戦の相手はステと背丈が同じく小柄な選手。正体で逆突き、左回し蹴りが得意な様子。お互いに逆突きで「技あり」を取り、引分け。先取り1本となり攻防も時間切れ。判定は副審2対2の主審判定で僅差の敗退。


・大粒の涙のステにかける言葉が見つからず寄り添うことしかできません。2戦目のシードと戦うつもりだったため、悔しいのだろうと感じました。

・勝たせてやるために何ができたか自問します。先生方の指摘「連続技」を繰出すよう試合中に促していればとも振返りますが、「逆突き」には団体戦から自信を持っていたので戦法修正できず。監督として力不足でした。


・憔悴していたところにステ母から県大会の組手で負けた選手の試合が始まると連絡が入り、観戦しました。

・その後、勝ち進むライバルがベスト4で敗退する迄を観客席で見届け、観客席へ戻ってきたライバルにステが声をかけます。その時、決勝でそのライバルと戦い、県大会の雪辱を果たすつもりだったのだと確信しました。

・トーナメント表からステとステ母で優勝のシナリオを描いてきた。選手と保護者の理想像を垣間見た瞬間でした。


最後に)

 コロナ禍で稽古機会を設け、熱心にご指導頂いた先生方、および応援頂いた支部の仲間の方々へ改めて感謝致します。

 そして試合直前まで向上心を持ち、集中力を保ち続けた選手3名を褒め称えたいと思います。

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以上、前置きしませんでしたが、今回は監督のSHIOさんのレポートを掲載いたしました。
(※紙面の都合など諸事情により一部文章を変えましたが、原作意図を損なわないようにしております。)
写真は主に、師範が撮影されたものです。ステラの個人組手の写真が見当たりませんでしたが、ご容赦ください。

コロナ禍で色々制約はありました。全国に行ける人数枠も例年よりかなり少なかったです。試合の様子はYouTubeで生配信されていましたし、SHIO監督の臨場感のあるレポートで良くわかります。負けもありましたが、僅差だった事がよくわかります。今回の選手の女子たちの頑張りで襟を正される気持ちです。

ある程度のレベルに達すると、この僅差を埋めるのが大変で、そのための地道な稽古があるのだと思います。これからも頑張って行きましょう。


さて、次回はどんな話?
あっ!....期待しないでお待ち下さい。

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