2021年12月24日金曜日

関東大会20211128 詳細

11月28日(日)に山梨県小瀬スポーツ公園体育館で関東地区空手道選手権大会が開催されました。

8月には神奈川県内の新規感染者が一日で2800人に急増して開催中止も危ぶまれましたが、山梨県本部の先生方をはじめ関東地区の先生方が、何とかどんな形でも子供達に開催してやりたいとの思いで開催に漕ぎつけたと聞いています。

多くの制約でギリギリまで大変なご苦労があったと思います。本当にありがとうございました。

多くの制約と書きましたが、出場選手は各県各種目3名、監督も3名で、午前午後入替制の無観客試合で開催されました。

中原支部からは神奈川県で選抜された5名の選手が出場しましたので結果をご報告致します。

9月には小中全国大会が開催されたばかりなので、とてもレベルの高い大会になりました。


ヒロミチ…高校生男子組手

2回戦の様子

まだ高校一年生ながら県の選考会では優勝しました。全国大会では3位入賞者と互角に戦いましたが、終了間際に技ありを取られ負けてしまいました。惜しい試合でした。

今回も積極的に仕掛けましたが、相手は動きの速い選手でタイミングが合わず、何でもない上段回し蹴りとタイミングを外された上段突きで負けてしまいました。

毎日練習している高校生を相手に当たり、負けずにぶつかってベスト16は立派でした。


マイカ…高校生女子形・組手


幼稚園から空手を始めた泣き虫マイカももう高校生です。高校生になって稽古量はめっきり減りましたが、これまでの経験か血統か、本番では稽古量以上の動きを見せてくれます。

県の選考会では反則負けをしてしまいましたが、関東大会も殴って殴って速攻で反則負けをしてしまいました。技は全部タイミング良く入っていただけでとても残念です。

ルールのある試合で反則はいけませんが、最近ではゲーム感覚の試合を見かけることが多くなりました。本来は素手、素面の真剣勝負です。マイカのような闘争心を持って挑む気持ちは重要だと思います。

相手と戦わない形は気持ち穏やかに指定形予選を勝ち上がってベスト16でした。

1回戦

2回戦


ステラ…小学6年女子形・組手

ステラは火木土日の稽古や日曜午後の強化稽古など、全て休まず参加してきました。日曜日は1日なので、お弁当を作ってきて道場でお昼を食べていました。

いつも道場には誰よりも早く来て自主練をしてきたし、キャプテンとしても後輩達の模範になる素晴らしい行動だったと思います。

全国大会では試合慣れしている強豪道場の選手を相手に引き分けから再試合まで持ち込み、再試合でも決まらずに主審判定で負けてしまいました。試合後は悔し涙を流していましたが、それからより一層関東大会に向けて頑張ってきたようです。

関東大会の1回戦の相手は全国大会で上位入賞した選手でしたが、気持ちでは負けることなく、飛び込んだ上段突きで技ありを先取しました。でも相手の選手も動きが止まらず、あと5秒のところで技ありを取られてしまいました。再試合もお互いに技が決まらず、残念ながら判定で負けてしまいました。

技では負けていなかったステラも、5秒の駆け引きや試合運びは相手の選手が一枚上手だったかもしれません。全国大会も関東大会も1回戦負けでしたが実力はもっと上にあります。心折れずにこれからも頑張ってもらいたいです。

形では1回戦を勝ち上がりベスト16。全国大会も関東大会も敢闘賞まであと一歩でした。

形2回戦の様子


レイハ…小学6年女子形・組手

いつも反則してしまうレイハもやはり血統なのでしょうか。全国大会でもせっかく技ありを先取したのに、その後何度も殴って反則負けをしてしまいました。

私からは「いい加減にしろ」と怒られて上段禁止令も出されてしまいましたが、大会が近くなって上段攻撃を解禁したらコントロール性が良くなったようです。

みんなが見ていないところで巻き藁を続けてきたレイハは力も極めも人一倍あります。今回の大会ではそれがうまく噛み合った様でした。

組手の試合は、勝ち進んだ準々決勝では東京の選手を相手に、始まって直ぐに上段突きで先取。良い流れでしたが、相手にタイミングを外されて技ありを取られると、いつものダイナミックな技が出なくなってしまい、相手の軽い中段突きに旗が上がって負けてしまいました。

あと少しの自信と経験でメダルに手が届いたかもしれないので残念です。それでも中原で唯一の敢闘賞です。おめでとう!

形1回戦

組手1回戦


ユウスケ…小5男子形・組手

今年の全国大会に出場する選手は、一昨年の県大会の上位選手から選考されました。去年と今年はコロナで県大会が中止になったからです。

ユウスケは一昨年も県大会に向けて頑張ってきましたが、大会前日に熱を出してしまい泣く泣く棄権をしました。今年こそはと頑張っていましたが、一昨年の成績が基準になる選考会で大会を棄権したユウスケは出場出来ません。つくづく不運です…。

でも神様は見放さなかった。一名の支部長推薦枠がもらえることになったのです。先生方で話し合った結果、全員一致でユースケの推薦に決まりました。

その選考会では一昨年の上位選手に勝って形組手ともに3位になりました。残念ながら全国大会には行けませんでしたが、関東大会出場の切符を手にしたのです。

それからの頑張りも凄かったです。本番では初出場ながらも堂々として落ち着いていました。形組手ともに一回戦敗退でしたが、形は副審の旗が一本上がっていたので完敗ではなかったということでしょう。

組手もいつのビビりのユースケではなく、何度も積極的に技を仕掛けていました。タイミングが合わず負けてしまいましたが、とても良い試合だったと思います。

初めての大きな大会でしたが、今回の経験を糧にして今後の活躍に期待しています。

形1回戦

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以上関東大会の詳細でした。まるで見てきたかのように書いておりますが、私は当日小杉の道場にいました。何?文体と内容で、そんな事わかるって?まぁ今回は確かに。

今回は、中原支部設立以来初めて、師範が監督をされ、当日のレポートをまとめてくださいました。

ということは、今回の投稿は楽ちんだったかと言うと、全然そんな事無いんですよ。上記の試合中の画像は、全て動画から切り出したものです。最近のWindowsに付いている画像参照用のソフトは、動画から画像を切り出す機能があるのですが、動画の形式が合っていないのか、ベストポジションで切り出したはずが、1秒ぐらい進んだ画像になってしまい、平安五段の掛け受けのはずが、半月蹴の途中になったりで、仕方ないので、最大化してハードコピー取ってレタッチソフトで調整して。。。もうほんとに、あーでも無い、こーでも無いブツブツブツ、グチグチグチ....


失礼いたしました。そして言い忘れておりました。毎度の事ですが、投稿が遅くなり大変申し訳ありません。

さておきまして、以下は、師範の今回のまとめです。

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振り返り…斎藤監督

実は今回初めて中原支部の監督をやらせていただきました。

このブログの名物の一つ「師範を探せ!」

中原支部では大会で監督の行動を重視していますが、実際にそれをやろうとすると隅から隅まで気を配らないといけないので大変です。歴代監督の苦労を実感しました。

今回は子供達のすぐ側でサポートすることが出来て嬉しかった半面、勝つチャンスはあったのに勝たせてやれなかったことは悔やまれてなりません。監督は皆同じ思いだったと思います。


でも空手は結果が全てではないではないしゲームとは違います。

例えば技ありを一つ取って「逃げろ、外に出ろ」と指示する監督はいないでしょう。最後まで正々堂々と思いっきりぶつかって負けたとしても、人からは評価されないかもしれないけど、自分が一番良く分かっているはずです。それが今まで頑張ってきた自分への挑戦であり対戦相手への敬意です。そして対戦相手とはライバルであり戦友になれるんだと思います。

そう信じて来年もみんなで頑張っていきたいと思っています。

大会関係者の皆様、保護者および選手の皆さん、朝早くから一日お疲れさまでした。



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